カテゴリー「シュうセーエキ!」の3件の記事

2008/12/27

シュうセーエキ!-3-

タイトルはいかがなものかと思いますが、
アキカン!のオマージュ?リスペクト?作品です。
著者である藍上 陸氏、画・鈴平ひろ氏、また集英社に
迷惑かけちゃ、ダメなんだからねっ!
ひっそりと想像していてたのをちまちま書いていくだけなんだからねっ?
日本語の間違い指摘とかすごく助かるんだからね……。

シュうセーエキ!-1-
シュうセーエキ!-2-


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(わ、笑ったなー!)
「言うに事欠いて、妖精さんって!いつの時代のファンタジーだよ!」
思わず腹を抱えそうになる。ある意味夢っぽいのかもしれない。
(バカにしてるわねっ!じゃあ、私の力を見せてあげる。
 何でもいいわ、願い事を叶えてあげる)
月並みなおとぎ話みたいになってきた。
こうなったら何を言ってもバチはあたらんだろう。

「じゃあ、金。億単位の金を出してくれ」
(……あんたねぇ、これが絵本とかだったら真っ先にバチがあたるわよ?
 それに、出来てもあんたの銀行口座の残金を
 ゼロにすることぐらいしかないわよ)
「なんで、メリットのねぇことしか出来ないんだよ……。
 んじゃあ、地位とか名誉とか」
(ムリ。それぐらい自分で掴みなさい)
「はぁっ!?なんにもできねぇ上になんで説教されなきゃ
 なんねぇんだよ!」
(私は修正ペンの精って言ったでしょ!?
 修正ペンにちなんだ事しか出来ないのよ!!)
「……んじゃ、ここ、間違えたから直してくれよ」
(……役に立ちそうにもねぇなこりゃ。まぁ夢だからいいんだが)
そう、俺はひとりごちた。

嘆息をつきながら、日報表の残業時間の項目を指差す。
(それぐらいならお安い御用よ!任しといて!)
「はいはい、んじゃ頼むわ、って普通の修正ペンと変わらんわっ!」
(きゃっ!いきなり大きな声出さないでよ!見てなさい!
 そんじょそこらの修正ペンとか違うところ見せてあげるんだから!
 それは、そうと、その、あれよ)
「……なんだよ?」
心持ち聞こえてくる声に恥じらいが混じったような……。
右手に持った修正ペンも、身をよじってるかのように曲がっている。
(わ、私にキスしなさいっ!!)
「はぁっ!!?」
俺は今日幾度目かの疑問の大声を上げた。

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シュうセーエキ!-2-

タイトルはいかがなものかと思いますが、
アキカン!のオマージュ?リスペクト?作品です。
著者である藍上 陸氏、画・鈴平ひろ氏、また集英社に
迷惑かけちゃ、ダメなんだからねっ!
ひっそりと想像していてたのをちまちま書いていくだけなんだからねっ?
日本語の間違い指摘とかすごく助かるんだからね……。

シュうセーエキ!-1-


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(ちょっとぉ!どういうつもりよ!!)
!?
思わずガバッと後ろ振り向く。その後周りをキョロキョロ。
特に誰かがいる様子はない。もうみんな帰った後だ。
……ウチには警備員なんて雇ってないしな。
誰か忘れ物でも取りに来たのか?
もう一度見渡すが、やはり誰もいない。
気のせいということにして、席に戻ろうとする。

(そんなモン使うなんて、私は許さないわよっ!)
!!?
やはり、どこからか声が聞こえる。
どうやら俺の机のほうから聞こえてくる。
携帯は机の上にあるから、着信音か?
しかし声のタイプなんて設定した覚えなんてないしなぁ。
無視しようとすると、今度はガチャガチャと物同士が
ぶつかる音がし始めた。
俺の机の上を見てみると、ペン立てが激しく揺れている。
……これは、稀に聞くラップ現象ってやつか?
呪われてんのか、俺。
振動の中心は、まさかの先ほど手に取ろうとした修正ペンだった。
思わず手にとってみる。

(きゃっ!?い、いきなりつかまないでよ!びっくりするじゃない!)
断りを入れればよかったのだろうか。
どうにも非現実的な状況に、理解というか納得がいかない。
もしや、まだ夢から覚めていないのだろうか?
「……これは、夢か?」
思わず心の内が漏れてしまった。するとすぐさま反応が返ってきた。
(夢じゃないわよっ!わかんないなら言ってあげるわ。私は修正ペンの……)
「修正ペン、の……?な、なんだよ」
(わ、私は、そう。修正ペンの、よ、妖精さんよっ…!!)
ブッ!
思わず吹き出してしまった。夢は夢でもコメディらしい。
そしてよっぽど疲れているらしい。
現実だとしたなら幻覚・妄想を見るぐらいになってしまっているし、
夢だとしてもこんな夢など見たくはない。

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シュうセーエキ!-1-

タイトルはいかがなものかと思いますが、
アキカン!のオマージュ?リスペクト?作品です。
著者である藍上 陸氏、画・鈴平ひろ氏、また集英社に
迷惑かけちゃ、ダメなんだからねっ!
ひっそりと想像していてたのをちまちま書いていくだけなんだからねっ?
日本語の間違い指摘とかすごく助かるんだからね……。



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わたしたち、別れよう……?
そう言われて、俺の初めての恋は終わりを向かえた。



がくん、と肘が滑り落ちる感覚。どうやらうたた寝をしていたようだ。
ここは誰もいない会社のオフィス。
時計の針はそろそろ日付を越えようかという所を指している。
12月はじめ。誰もいないオフィスは暖房があっても空寒く感じる。
さっさと日報を書いて帰ってしまおう。
やりかけの仕事を残したまま、PCの電源を落とす。
雑多に積まれた紙束の一番上から、日報表を取り出す。

……イヤな夢を見たな。
夢の内容など忘れてしまうものだが、脳裏に強く焼きついている。
それは、現実でつい最近起きたショックな出来事だったからだ。
4年間も付き合っていた彼女と別れたのだ。
大学生活を始めた頃から付き合い始め、
就活氷河期も二人で乗り切った。
しかし最近は仕事も忙しく、ろくに会うこともままならなかった。
どうにかしないとな、と思った矢先の出来事だった。
理由をくってかかって聞くこともなく、悲しみにくれて泣くこともなく。
よくわからないまま、お互いは他人に戻ってしまった。

……泣いたり喚いたりすればよかったのか?
そんなことを考えていたせいか、残業時間の項目を書き間違えてしまった。
慌てて机にあるペン立てから、修正ペンを探す。が、その手を止めた。
それは彼女と共に、間違えながら書いた履歴書を直したものだったから?
そんな思い出があるものだったからか?
手を止めた理由を振り払うように、席を立った。
社員全員が使う共有の引き出しから、修正テープを取り出した。

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